ミニチュア食器を手作りしよう!初心者OKの簡単な作り方
ミニチュアハウスづくりがご趣味の方、せっかくなので中身もご自身の好きな小物で彩りたいのではないでしょうか?市販のミニチュア食器を買えますが、お皿などの食器は案外簡単に自作できます。
オリジナルの食器は、作る過程も楽しめてオススメです!ここでは、いろいろなお皿の作り方についてご紹介します。
ミニチュア食器づくりに必要な道具・材料
ミニチュア食器づくりに必要な材料は、粘土(樹脂・石粉など)・ニス・塗料(絵の具やペン)です。道具は、板・紙ヤスリ・筆・カッターなどで、特別なものはあまり必要ないので、気軽に作れますね!
ニスは、水性のアクリルニスですが、お好みによりツヤあり、ツヤなしのものから選んでください。なお、ツヤありのものであれば、透明のマニュキュアやトップコートで代用可能。お手持ちのものがあればニスを買わずに済みますし、ニス用の筆も要らず、細かい作業も簡単にできますよ。
ミニチュア食器に向いている粘土
ミニチュア食器作りに向いている粘土には、「樹脂粘土」「石粉粘土」「すけるくん」の3種類です。それぞれの粘土の特徴を知って、お好みのお皿を作っていきましょう!
「樹脂粘土」は、白いアクリル絵の具をまぜ、磁器風の食器を作ることができ、乾いてから模様をつけることも可能です。「石粉粘土」は、こねて切り出すことにより、高級感のある陶器風(和食器)の質感を出せます。「すけるくん」は、ガラス食器の風合いを再現できます。
超簡単!「基本の平皿」の作り方
まずは「樹脂粘土」で、基本のお皿を作っていきましょう。なお、樹脂粘土は100均などでも売っていて、色付きのものもあります。
①アクリル絵の具で樹脂粘土を着色する
樹脂粘土を使う分だけ取り出して、柔らかくなるまでしっかりとこねます。樹脂粘土には透明感があるため、白いお皿に仕上げるには、白のアクリル絵の具を混ぜてこねましょう。
ほかの色にしたい場合も同様で、好きな色のアクリル絵の具を混ぜてこねるだけです。ただし、乾燥させると色が1トーン濃くなるので、少し薄めに着色してくださいね!
ピンクのお皿も作ってみます。着色はこれくらいで十分です。
なお、途中で乾燥してきた場合には少し水を足すこともできます。ただし、多くなり過ぎたり、こねているうちに固くなったりするので、かなり注意が必要です。
②好きなお皿の形に整え、1日乾燥させる
次に、こねたものを小さい球状にして、板などを使って平らにつぶすと丸い平皿になります。ペットボトルのキャップなどの上で1日乾燥させましょう。
③好きな模様をつけ、ニスを塗って完成!
やすりできれいに形を整えます。白い皿なら、そのままニスを塗って完成です。模様をつけたい場合は、アクリル絵の具でお好みの模様を描いて、よく乾かしてからニスを塗れば、できあがり!
和風な雰囲気にも。「陶器風食器」の作り方
ここでは「石粉粘土」を用いて、陶器風の和食器を作る方法をお伝えします。「石粉粘土」を使うと、陶器のような質感を出せますよ。
①石粉粘土を捏ね、好きな形に整える
石粉粘土をこねて柔らかくし球形にした後、板でつぶして平らにする。このときに、粘土と板の間にベビーパウダーやベビーオイルを塗っておくと、はがす時に形が崩れにくくなります!
カッターでお好みの形に切り抜きます。このとき、調味料や化粧品のフタなど、ゆるやかなカーブのあるものを型にすると、うまく凹の形に。四角いお皿にしてもおしゃれですね。
②1日乾燥させ、アクリル絵の具とニスで塗装し完成!
ひびは、軽く指でならして補正しましょう。柄を入れたい場合はアクリル絵の具で筆を使って描くのもいいですし、思い切って全体を塗るのもありです。最後にニスで塗装すれば完成です!
透明感のある「ガラス風食器」の作り方
ガラス風食器の質感を出すためには、「すけるくん」を用います。乾燥前は白っぽいのに、乾燥させると透明感のある仕上がりになります。
①「すけるくん」を捏ね、好きな形に整える
「すけるくん」は、油分が多く柔らかい粘土です。空気を抜くようによくこねてから、球状にします。その後、板で平らにつぶし、カッターで好きなお皿の形に切り出しましょう。お好みで、縁にビンセットを押し当てていけば波状の形に。
ほかの粘土も乾燥後は多少縮みますが、すけるくんは縮み方が特に大きく、2割ほど縮みます。成形時は、大きめサイズに作っておいてくださいね。
色ガラス風に仕上げるには、蛍光ペンや水彩絵の具で着色するのがおすすめです。ただし、乾燥すると色がかなり濃くなりますので、薄めにしておきましょう。
②約1週間乾燥させ、ニスを塗って完成!
「すけるくん」は、乾燥に1週間ほどかかります。しっかりと乾燥させたほうが、透明感がアップ。乾燥したら、ニスを塗って完成です。少し弾力のある仕上がりになります。
塗装を工夫すれば、金属風の食器も作れちゃう?!
金属風の食器を作るには、通常はエアブラシを用いてメッキ風塗装を施すなどの方法がありますが、ちょっと大変と思われるかもしれません。実は、市販のペイントマーカー(不透明油性ペン)を使えば、驚くほど簡単に金属の質感を出せるんです!油性マーカーは、乾きも早く、簡単にどこでも塗れるのが◎。
「樹脂粘土」や「石粉粘土」で成形し、ニス塗りやヤスリがけが終わったあとのお皿に直接塗れば、金属っぽくつやつやに!黒色の上からでも鮮やかに発色します。器用な方なら、高級食器からミニチュアのスプーンやナイフ、アルミ缶なども作れるのではないでしょうか。
オリジナルのミニチュア食器をつくろう!
ミニチュア食器は、材料と道具を適切に選ぶことで、磁器風、陶器風、ガラス風、金属風とさまざまな種類のものを意外と簡単に作れます。せっかく作ったミニチュアハウス、好みの食器を手作りして、さらに彩りやオリジナリティを加えてみてはいかがでしょうか?