日本の古刹にそびえる「五重塔」。 その優美な姿に、思わず足を止めたことがある人も多いのではないでしょうか。 でも、この美しい建築物、見た目だけでなく「構造」にも驚くべき秘密が詰まっているのです。今回は、そんな五重塔の豆知識をご紹介しつつ、ご自宅で楽しめる3Dウッドパズルの魅力についてもご紹介します。
(※本記事はAI機能を活用しています)
■ 倒れない奇跡の構造「心柱(しんばしら)」とは?
五重塔といえば、地震大国・日本においても、ほとんど倒壊した記録がないことで知られています。
その理由の一つが「心柱(しんばしら)」と呼ばれる中央の柱です。
心柱は、塔の一番上の屋根から地中に届くように建てられた一本の柱で、地震の揺れを「しなる」ことで吸収し、塔全体に伝わるエネルギーを分散させているのです。まるで竹のようにしなる柔軟さが、耐震構造のカギなのです。
■ 五重塔の「五」は、仏教の五大思想に由来
五重塔は、なぜ「五層」なのかご存じでしょうか?これは仏教の宇宙観「五大(ごだい)」に由来しています。
- 第一層:地(ち)
- 第二層:水(すい)
- 第三層:火(か)
- 第四層:風(ふう)
- 第五層:空(くう)
これらは、すべてのものは「地・水・火・風・空」の五つの要素から成るとする思想です。 塔は単なる建物ではなく、宇宙そのものを表現しているとも言えるのです。
■ 実は「人が登る」ための建物ではなかった?
意外かもしれませんが、五重塔は一般的に中に入ったり登ったりするための建築物ではありません。塔の中には仏舎利(ぶっしゃり)と呼ばれる釈迦の遺骨や遺物、あるいはその象徴が安置され、仏教の信仰の対象として建立されたのです。つまり、五重塔は「祈りの塔」なのです。
■ 日本最古の五重塔はどこに?
現存する日本最古の五重塔は、法隆寺(奈良県)にある五重塔で、7世紀後半に建立されたとされています。1300年以上の歳月を経てもなお立ち続けているその姿は、まさに日本の木造建築の粋といえるでしょう。
■ そんな五重塔を、自分の手で「組み上げる」楽しみ
このような奥深い歴史と思想が詰まった五重塔。その魅力をもっと身近に感じるには「作る」体験がいちばん。
木製の模型キット(3Dウッドパズル)なら、接着剤不要でパーツを組み立てていくだけ。細やかな彫刻や屋根の重なりも忠実に再現されており、完成したときの達成感は格別です。作りながら、「ここが心柱かな?」と想像するのも楽しいものです。
部屋に飾れば、インテリアとしても抜群の存在感。訪れた人との話のきっかけにもなります。
■ まとめ:作ることで、歴史がもっと身近になる
五重塔はただの「古い塔」ではなく、建築技術、宗教思想、美意識の結晶です。そんな五重塔を、模型として組み上げる体験は、過去と今とをつなぐ贅沢な時間と言えるでしょう。
おうち時間に日本の伝統建築をじっくりと組み立ててみませんか?
五重塔




2,670円
和の情緒あふれる、本格的な五重塔。 リアルに再現した五重塔は、歴史好きな方なら見入ってしまうこと間違いなし◎ 五重の屋根は下から地、水、火、風、空からなるもので、それぞれが5つの世界を示しています。
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⸻ 日本の五重塔をいくつかご紹介! ⸻
法隆寺 五重塔(奈良県)
- 建立:7世紀後半(飛鳥時代)
- 特徴:現存する日本最古の五重塔
- 高さ約32.5m。心柱が地中から立っている「掘立式」構造で、耐震性に優れた設計。
- 高さ約32.5m。心柱が地中から立っている「掘立式」構造で、耐震性に優れた設計。
法隆寺
東寺(教王護国寺) 五重塔(京都府)
- 建立:現在の塔は1644年(江戸時代)再建
- 特徴:木造塔として日本一の高さ(約55m)
- 京都のランドマークとして有名。夜間ライトアップも美しい。
- ●初代は空海(弘法大師)によって創建。
東寺
薬師寺 東塔(奈良県)
- 建立:730年頃(奈良時代)
- 特徴:三重塔に見えるが実は五重塔(裳階付き)
- 軽快で繊細な意匠が「凍れる音楽」と称される。
- 2020年に修理を終えたばかり。
薬師寺 東塔
https://yakushiji.or.jp/guide/garan_toto.html
室生寺 五重塔(奈良県)
- 建立:800年頃(平安時代初期)
- 特徴:屋外に建つ最小の五重塔(高さ約16m)
- 山あいに立つ姿が非常に美しく「女人高野」としても知られる。
室生寺
日光東照宮 五重塔(栃木県)
- 建立:1818年再建(初代は1650年)
- 特徴:装飾が豪華で、塔内の免震構造も注目
- 鮮やかな彩色と、釘を使わない組木技法で知られる。
日光東照宮
これらの他にも素晴らしい五重塔があります。 時代や様式の違いも比較すると楽しいのではないでしょうか。